「転職エージェント経由で応募したのに、なぜか企業に推薦されていない気がする…」
「明確な理由もなく、いつの間にか選考が終わっていた」
そんなモヤモヤを感じたことはありませんか?
実は、エージェントが求職者を推薦しないのには、いくつかの共通した理由があります。
本記事では、推薦が見送られる5つの原因とその背景、具体的な対策を解説します。
納得のいく転職を実現するためにも、今こそ仕組みを正しく理解しましょう!
転職エージェントが選考を勝手に落とすって本当?誤解されやすい仕組みと実情とは
本章では「勝手に落とす」と言われる背景や、実際の選考プロセスで何が起きているのかを解説していきます。
また、特に見落とされがちな5つの理由に焦点を当てながら、誤解しやすいポイントを整理します。
①社内選考とは?求職者が知らないエージェント内の選考ステップ
転職エージェントを通じた応募には、オモテには見えない「社内選考」というフィルターがあります。
これは応募した求人に対して、エージェント側が社内で選考をかけてから、企業に推薦するという仕組みです。
つまり、書類を送ったつもりでもエージェントの中で止まってしまって、企業には届いていないということ。
たとえば、流れとしてはこんな感じです。
- 求職者が求人に応募
- 担当アドバイザーが書類を確認
- 社内で推薦するかどうかを選考 ←ココ!
- 推薦されれば企業に書類が届く
- 企業で書類選考・面接
この「社内選考」の存在は公式にはあまり語られませんが、応募が企業に届いていないと感じたら、ここで落ちている可能性を疑ってみましょう。
②なぜエージェントから「応募すらされない」ことがあるのか
「そもそも企業に出されてないってどういうこと?」と思う方も多いですよね。
でも実際、次のような理由で応募が通らないことがあるんです。
- 応募条件とのミスマッチ(年齢・経験・資格など)
- 他に推薦したい候補者がいる
- 企業側から推薦人数に制限を受けている
特に30代で未経験職種に挑戦するケースでは、他の即戦力人材が優先されることもあります。
また、キャリアアドバイザーの判断で「この方は別の求人のほうがマッチしそう」と思われた場合、そちらに回されてしまうことも。 とはいえ、それが必ずしも悪いわけではありません。
企業との関係性や通過率を意識した判断で動いているため、効率よく進める上では仕方ない面もあります。
③ブラックリストって存在する?リスト入りしやすい人の特徴
ネット上でも話題になる「エージェントのブラックリスト」。
公式なブラックリストがあるわけではないですが、「要注意と共有される人物リスト」は存在するようです。
たとえば、以下のような行動をしてしまうと、今後の求人紹介に影響する可能性があります。
エージェント側も企業との信頼関係があるため、「リスクがある」と判断された人は、慎重に扱われます。
結果的に、紹介される求人が減ったり、社内選考を通過しにくくなる…ということにつながるんです。
④リクルートエージェントやdodaの社内選考が厳しい理由
大手エージェントに登録したのに、思ったほど求人を紹介されない。そんな経験ありませんか?
それは、大手になるほど社内選考の基準が厳しくなる傾向があるからです。
理由はシンプルで、登録者数が多すぎるため、1人あたりにかけられるリソースが限られているから。
以下は主要なエージェントごとの特徴と、社内選考の傾向をまとめた表です。
エージェント名 | 特徴 | 社内選考の傾向 |
---|---|---|
リクルートエージェント | 求人数・実績ともに最大手。 営業色が強い | 通過率重視。推薦までハードル高め |
doda | 幅広い求人とサポート体制 | 担当者の質に差があり選別傾向あり |
マイナビエージェント | 20~30代向けの求人に強い | 若手向け求人では比較的通りやすい |
パソナキャリア | 手厚いフォローが特徴 | 丁寧だが推薦数はやや絞り気味 |
JACリクルートメント | ハイクラス・外資系に強い | 経歴フィルターが非常に厳しい傾向 |
求職者側ができる対策は、以下のような地道な準備です。
なお、dodaの発表によると、書類選考の通過率は約30%前後(職種によって変動)。
つまり、10社出しても7社は通らないのが普通というデータもあり、過度に落ち込む必要はありません。
⑤書類選考が遅い・返事が来ないのはなぜ?無視される理由とは
「応募したのに2週間経っても連絡がない」
「担当者にメッセージを送っても返信がこない」
これ、かなりストレスですよね。 でも、裏側ではこんなことが起きているケースが多いです。
- 担当者が多忙で確認が遅れている
- 社内選考で保留になっている(優先順位が低い)
- 求人がすでにクローズされた(でも伝えてくれない)
特に年末年始やGW・お盆明けなどは、エージェント側も業務が滞りがちで「確認漏れ」が起きやすくなります。
また、30代以上でキャリアにブレがあったり、希望条件が多いと「後回し」になることも。
こうした場合は、以下のように対応すると◎です。

「この人は自力で動ける」と思われることで、逆に対応が早くなるケースもあります!
「転職エージェントに言ってはいけないこと」が影響する可能性
ここまでで、エージェントが推薦を見送る主な5つの理由を見てきました。
それ以外に直接的な原因ではないものの、面談時の発言や態度が思わぬ影響を与えるケースもあります。
意外と見落としがちなのが、「面談での一言」が選考に影響してしまうパターンです。
エージェントはあなたの代理人なので、企業に推薦するかどうかを会話の中から総合的に判断しています。
たとえば、以下のような発言は注意が必要です。
こういった発言があると、「主体性がない」「早期離職しそう」と判断されることがあります。

逆に、「自分はこういう軸で転職したい」と伝えると、エージェントも動きやすくなり、良い求人に出会える可能性がグッと高まりますよ!
転職エージェントに勝手に落とされたと感じた時の対処法

「推薦もされず、何の説明もなく選考が終わった」
「エージェントから連絡がパタッと止まった」
そんなとき、感情的に行動してしまうのはNGです。
ここからは「落とされた」と感じたときにこそ心がけたい対処法と、次に進むためのヒントを紹介します。
エージェントに落とされた時、やってはいけない3つの行動
落とされたように感じた瞬間、「怒り」や「失望」が湧くのは当然です。
しかし、感情にまかせて行動すると、かえって状況が悪化してしまうこともあります。
以下のような対応は避けるべきです。
エージェント側にも事情があることをふまえ、まずは一度「確認」をとることが大切です。
「選考中に退会」はアリ?退会すべきか判断する3つの基準
「どうしても信用できない」と思ったとしても、選考中に退会するのは得策ではありません。
以下の3つの基準をもとに判断すると冷静に見極められます。
チェック項目 | YESの場合 | NOの場合 |
---|---|---|
2週間以上、連絡や進捗報告がない | 他社への切り替えを検討 | もう少し様子を見ても◎ |
応募先企業名すら教えてくれない | 情報の透明性に欠ける | 情報共有があるなら継続も可 |
明らかに希望条件とズレた求人を送ってくる | ミスマッチの可能性大 | 条件に合っていれば継続も可 |
一時的な不満で退会するのではなく、「改善の余地がないか」を一度振り返ってから判断したほうが良いです。
喧嘩や不信感を持った時、正しい向き合い方とは
時には、エージェントとぶつかることもゼロではありません。
たとえば「希望と違う求人ばかり紹介される」「連絡が遅すぎる」など…。
その場合は、以下のように建設的に伝えることが効果的です。
冷静に改善してほしいポイントを伝えると、担当者も誠意を持って対応してくれることが多いです。

もしそれでも改善が見られない場合は、担当者の変更や別エージェントの利用も検討して良いでしょう。
書類落ちしても直接応募できる?エージェントと併用するコツ
「エージェント経由で落ちたけど、どうしても受けたい企業がある」
そんな時は直接応募することも可能ですが、注意点もあります。
まず、同じ企業に対して一定期間内にエージェント経由と直接応募を併用するのはNG。
企業側が混乱し、かえって印象が悪くなることがあります。
エージェントとの契約上、紹介した事実があると一定期間(約6か月)は直接応募できない企業もあります。
まずは下記を確認しましょう。
柔軟に動くことで、選択肢を広げながらリスクを避けることができます。
他のエージェントに乗り換えるべき?見極めのポイント
「今のエージェントが合ってないかも」と感じたら、無理に続ける必要はありません。
ただ、感情的にすぐ乗り換えするのではなく、以下の点を踏まえて判断しましょう。
- 担当者との相性が悪いだけなら、変更を依頼するのが先
- 案件の質が悪い・進捗連絡がないなど“組織的な課題”があるなら乗り換えを検討
また、複数エージェントを同時に使う「併用戦略」も有効です。
実際、リクルートエージェントによると、転職経験者の約70%以上が複数エージェントを併用しているという調査もあります。 その中から自分に合った1社を見つけていけば、納得度の高い転職につながりやすくなります。

僕も実際、5社の転職エージェントを併用していました!
信頼できるエージェントの特徴と、選び方の実例
良いエージェントに出会えるかどうかで、転職の結果は大きく変わります。
以下のような特徴を持つエージェントは、信頼できる可能性が高いです。
- ヒアリングが丁寧で、こちらの希望をしっかり確認してくれる
- 応募先の企業情報や内情も細かく教えてくれる
- フィードバックが明確で、選考の振り返りができる
- 連絡がマメで、進捗報告もある
逆に、「やたら急かしてくる」「希望と違う求人ばかり紹介される」などの傾向がある場合は注意が必要です。
- 自分の年代・職種に強いエージェントを選ぶ(例:30代営業職→パソナキャリア)
- 面談の質を見て、担当者の変更も含めて調整
- 紹介された企業を自分でも調べ、情報の正確性をチェック

エージェントは「選ばれる側」でもあるので、遠慮せずに比較・見極めをしていきましょう!
【まとめ】転職エージェントに勝手に落とされたと感じたときこそ、転職活動を見直すタイミング

転職エージェントを利用する中で、「勝手に落とされた…」と感じることは珍しいことではありません。
ですが、その背景には社内選考や推薦方針、求職者との相性など、目に見えない要素が関わっています。
この記事では、 以下の内容について解説してきました。
30代や家庭を持つ男性にとって、転職活動は家族との生活を守りながら進める大きな決断。
だからこそ、エージェント選びや対応の一つひとつが、転職成功に直結します。
「転職エージェントに振り回されるのではなく、あなた自身が主導権を握る」
そんな意識を持って動くだけで、転職活動の景色は大きく変わります。
少しずつでも前に進んでいけば、きっと納得のいく結果になるはずですよ!
今日もよい一日を!
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